マトリョーシカ的日常

ワクワクばらまく明日のブログ。

僕の大学生活の片隅に、ポツンと転がっていた本10冊。

読書がそこそこ好き。

 めっちゃ好きというわけではないけど、周りの友人と比べたら読んでいる方だと思う。生協で平積みになっていた本ばかりだけど、紹介していきたい。


二十億光年の孤独 (集英社文庫 た 18-9)
谷川 俊太郎
集英社
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 谷川俊太郎さんの詩はなんべんもなんべんも読んだ。今でも書いているらしいけど、僕は十代ころの鋭い詩が好きだ。特に二十億光年の孤独はすばらしい。脳の使っていない部分がきりりと動く。



ガリア戦記 (平凡社ライブラリー)
ガーイウス・ユーリウス カエサル
平凡社
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 ブルータス、お前もか。で有名なカエサル。ガリア戦記というのは当時フランス、ドイツあたりに住んでいた野蛮なやつらを制圧する旅行記だ。カタカナでたくさんの部族が出てくるけど全部は覚えようとしなくて大丈夫。あと、話の展開がワンパターン。敵がおちょくってくる→カエサルが倒す→降伏、逃走。戦闘シーンは胸が高鳴る。


ノルウェイの森 上 (講談社文庫)
村上 春樹
講談社
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 オシャレな官能小説。「スターバックス」×「xvideos」




 ときどき2chまとめスレでも見かける寄生獣。大学一年の頃、サークルの先輩の家で漫画をみつける。手に取って読んでみるとするすると一気に全巻読み終えてしまった。すごい本、特に漫画は読んだあとに現実世界に戻ってくるのに時間がかかってしまう。僕は一晩経っても興奮していた。



 

DIVE!!〈上〉 (角川文庫)
森 絵都
角川書店
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 初めて読んだのは中学生の頃。当時森絵都さんの作品が好きで、図書館にある彼女の小説をはしから読んでいった。その中でも一番面白かったのがこれ。三人の学生が飛び込みに青春をかけるお話。飛沫が彼女とキスするシーンが妙に記憶に残っている。大学生になってもう一回読んでみたらまた違った視点から考えることが出来た。憧れから懐かしさへ。青春って短いね。


現代語訳 般若心経 (ちくま新書 (615))
玄侑 宗久
筑摩書房
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 何回も唱えた。だけど何も起こらない。それが正解なのかも。あの二百六十余字の世の理のすべてが詰まっていたら、この無駄加減はなんだろう。世界はまだまだ圧縮できる。



 いつまでたってもビギナーのまま。一向に料理はうまくならない。目玉焼きを作るのはうまくなったけど。結局野菜炒め止まりだったなぁ。僕にとって、料理はコスト削減を意味している。とりあえずお弁当が毎日作ることができれば、それでいいか。


 

方丈記 (ちくま学芸文庫)
鴨 長明
筑摩書房
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 古典を始めるならこれから。短くてわかりやすい。2chの自分語りスレにちょっと似ている。鴨長明は理系の人だったかな。文章にも数字がよく出てくる。微分とか積分とか出来たのかな。頭良いよね。ちくま学芸文庫はただ原文と訳を載せているだけじゃなくて、解説もついている。原文は読まずに訳と解説だけ読んでみても十分面白い。


7つの習慣―成功には原則があった!
スティーブン・R. コヴィー
キングベアー出版
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 ポツンと転がっているレベルじゃないね。鈍器だね。最近のライフハック系の書物は全部これをベースにしているといっても過言ではない。ライフハッカーの記事200ポスト分に相当する。ただ書いてあることはシンプルで、まずは自分の内側で成功体験をつくっておき、それから公的に成功を収めようというもの。何回も何回も読み返している。なかなか成功しない。


 

四畳半神話大系 (角川文庫)
森見 登美彦
角川書店
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 やっぱり面白いね。これ。より自堕落な大学生活を送りたい人に。僕も京都でキャンパスライフを過ごしたかった。



おわりに

 なるべくジャンルが偏らないように紹介してみた。たくさん読んでたくさん書いて、たくさん忘れる。これがきっと大事。忘れても心の奥底に沈殿ができて、それが何層も重なって深みのある人間になれる。これはたぶん本当。