雑談力で楽しいネットワークをつくろう
「沈黙は怖いけど雑談は苦手」現代人に欠けている力である雑談力をとりあげ、周りの人とどうすれば円滑なコミュニケーションができるかを述べている。ただの情報のやりとりに+αの「どうでもいい話」をすることで人間関係はぐっと縮まるのだとか。昔は雑談の仕方なんて意識しなくても誰もができていたはずなのに、いつの間にか話し方を忘れてしまったのかなぁ僕たちは。
内気な僕でも話しやすい友人
うちの研究室はおとなしめの人が多い。メンバーが十数人集まってもあちらこちらでぼそぼそと会話がなされる程度で騒がしくはならない。しかしそんな中でも元気な人が居る。「おっす!こんちわー!」挨拶をするなり僕を見て「おぉ、さっぱりしたねぇー!夏だねぇ」と話しかけてくれる。話すのが苦手な僕にとって彼は非常にありがたい存在だ。
彼を見習いたいと思うのだがどうすればいいのか今まで分からなかった。でもこの本にはその解法が書かれていた。ちょっとずつ取り入れてポジティブでアクティブな人間に生まれ変わりたい。
本書には雑談の五つルールとして以下の項目が挙げられている。
- 雑談は「中身がない」ことに意味がある
- 雑談は「あいさつ+α」でできている
- 雑談に「結論」はいらない
- 雑談は、サクッと切り上げるもの
- 訓練すれば誰でもうまくなる
全部は紹介すると長くなるので気に入ったところを書いていく。
雑談はあいさつ+α
あいさつをしよう!僕たちは小学生の頃からあいさつの重要性を解かれてきた。しかし雑談の重要性はあまり言及されてこなかった。この違いはなんだろう。きっと雑談の定義が難しいことと、先生になるひとは意識しなくても雑談ができる人が多かったのが原因だろう。
あいさつは、雑談をするための絶好のキッカケになります。ただ注意してほしいのは、あくまで「キッカケ」だという点。つまり「あいさつ=雑談」ではないのです
「こんにちは」「おはよう」だけで終わらせることなく、もうひと言加えると雑談になるのだとか。例えば「あ、またおにぎり百円になってる」とか。でもこの+αが難しい。コミュ力の高い人は無意識のうちに自分と相手の共通項を理解してパッと面白いことを言える。尊敬するなあ。
さっと切り上げる
雑談は雑談。中身がないものなので、さっと切り上げてOK。これは僕にとってありがたい。雑談とは何分もずっと言葉のやりとりをするのだと思っていたからだ。「それじゃあ」「ではまた」とスマートに別れればいい。
見えているところを褒める
プラスαの部分、何を話せばいいか分からない。筆者は見えているところを褒めることと書いている。しかもとりとめのないことを褒めるのだとか。上手いことをいう必要はない。なんとなく自分と相手の周りがほっこりすればいい。そんな姿勢でいきましょう。
おわりに
最近意識して雑談をすることが出来ようになってきた気がする。言葉をもう何往復かやりとりすれば、それだけで会話量が倍になる。これはきっとよい効果を生み出す気がする。雑談力もバカにはできない力だ。