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【書評】ジョジョとリア充から大人の賢さを学ぶ/「社会人のための勉強力の基本」

ライフネットのライフハック

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社会人のための勉強力の基本 (だいわ文庫)


 鳩に保険プランを選ばせたり、おかしなコラ画像を企画してみたりと最近話題のライフネットの岩瀬さん。彼はこれからの世の中はどんどん新しい知識や技術を取り入れていく必要があると言う。大学を卒業しても、院を修了しても学び続けるのだ。彼が「社会人のための勉強力」を説明する。


 はじめに書いておく。岩瀬さんはめっちゃ頭が良い。

 現役で東大法学部に進み、在学中に司法試験に合格。
卒業後は、名門戦略コンサルティング・ファームのボストン・コンサルティング・グループ(BCG)に入社。そこで2年間勤めたあと、ベンチャー・キャピタル、投資ファンドを経て、ハーバード・ビジネススクール(HBS)へ留学。

 (以下略)

 でも彼が面倒くさがりで、根気がないと語っていたのには驚いた。じゃあどうやって勉強しているのか。そこに彼の秘密がある。自分の弱点を克服しようと無理やり勉強するのではなく、明確な目標を立てて、頭を使って独自の勉強法を編み出し、効率よく問題に取り組んでいく。僕はこの点に彼がもつ本当の頭の良さを感じた。

 本に書いてあることを抜き出して書いていくこともできるが、それだとよくあるライフハック記事になってしまいそうで気が引ける。そろそろ自分なりの観点から本を評価するようにしてみたい。


 学生までの勉強はある程度決まった型があるが、社会人の勉強はなんでもありだ。ドラゴンボールとジョジョくらい違う。

 ドラゴンボールは戦闘力が強い方が勝つ。ラディッツ対悟空&ピッコロ、フリーザ対ベジータ&クリリン&悟飯など、協力して戦う場合もあるが、大体一対一の力のぶつかり合いで決着がつく。非常にわかりやすい。学生の勉強だ。
 
 しかしジョジョは違う。例えばジョセフは主人公であるにも関わらず、こいつは敵わないと判断すると「逃げるんだよォ!」と逃亡をはかる。頭を使って相手と対峙する。ジョジョにはあまり修行のシーンはない。どうすれば強くなるかではなく、どうすれば勝てるのかに重きを置いているのだ。まさに社会人の勉強だ。

 当たり前だが学生の試験はカンニングは禁止だ。自分がいま持っている知識のみでこの問いを解けというスタイルだった。しかし社会人になるととにかく結果を出すことが重要になってくる。金を稼がないといけないからだ。わからないからとひとりで一時間うなっているより、近くにいる先輩に聞いてみるほうがずっといい。場合によっては二三分で済んでしまう。


 話は変わるが、「就活では勉強に打ち込んだ学生より、課外活動をがんばった学生が評価される」という記事を読んだことがある。いままで評価の基準であった勉学が軽視されている、と。

 もしかしたら、就活は社会人の勉強の最初のステージなのではないかと考えた。課外活動に重点を置いている学生はたいてい社交性が高い。「どうすれば相手に評価されるのか」「力を入れる時期、場所はどこか」をしっかり掴んでいる。ただ勉強のみを取り組んできた学生よりもそこが違うのかもしれない。

おわりに


 いろいろ書いてしまったけど、楽しみながらやるのが一番だと思う。あたらしいことをやるのが楽しいと思えるようになりたい。