つくるということ
僕の在学中の目標は、『なにか作ること』だ。なんともまぁ、曖昧な目標だ。小説でも、音楽でも、ロボットでもいい。とりあえず何か作って周りから評価をもらいたい。そんな薄っぺらいことが頭の片隅に常にある。
昔からクリエイターというものに憧れていた。中学生のころ、ゲーム作りに興味がわき、ゲームの専門学校のサイトを検索してはカッコいい自分を妄想していた。親にねだってRPGツクール2000というゲーム作成ソフトを買ってもらったが、たいしたゲームも作らず腐らせていった。
ドット絵にも手を出したことがある。ツクールweb内のドット絵講座を見ながら、海のマップ、草のマップを打った。質感がいいですね、と褒められた。しかしそれで終わりだった。
才能がないと言われたらそれまでだ。僕は自分が何も持っていないことを自覚している。
それでも何かやってみたいと思うのはいけないことなのか。