就活が始まるというのに研究がまとまらない。
なかなかどうして、研究が進みません。同じところをいったり来たりしているような、寄り道に時間をかけているような、行きたい道が通行止めで、他の道を探すあてもなく、途方にくれながら近くの雑草を抜いている。そんなこのごろです。主体的に研究にいどまなくてはいけないのですが、自分だけではいい方法は思い浮かばず、「こんなこと勉強しても社会の役にはたたないし」と冷めた考えが後頭部に漂っています。
僕にだって夢はあるんです。いま研究しているアルゴリズムを実際に機械に落としこんで、一からロボットを作ってみたいっていう夢が。でもそこまでの道は果てしなく長い。下ばかり向いてしまいます。
あなたがいなくても世界に昼は来る
そんなときに、ひょっこり糸が降りてきたらいいなと期待します。明快な答え、シンプルな解法、まっすぐな研究の道筋。僕は必死になってしがみつきます。上る、上る。でも途中でいらだって暴れて、糸が切れてしまうのだろうなぁ。
「蜘蛛の糸」で印象的だったのは、他人を蹴落とすものは地獄に堕ちちゃうよという啓示ではなく、その後の風景描写です。
その玉のような白い花は、お釈迦様の御足のまわりに、ゆらゆらうてなを動かして、その真ん中にある金色の蕊(ずい)がらは、なんとも言えないにおいが、絶え間なくあたりへあふれております。極楽ももう午に近くなったのでございましょう。
あなたがどんなに辛くても、みちばたの花とか青い空にとっては関係のない出来事です。チョコでも食って、元気出しましょう。
ということを教えてくれてるのでしょう。