マトリョーシカ的日常

ワクワクばらまく明日のブログ。

秘密がなければ秘密は持てない/「暗号解読(下)」

先週の木曜から右手の人差し指が痛い。激痛と言うほどではなく、じんわりやんわりと痛い。週末を経てだんだんと腫れが大きくなってきた。こわいかにと、整形外科にいった。大変盛況しており、女性の事務員が十人くらいいて、そこそこ忙しそうにしていた。十…

通勤フラッシュ暗算入門

文章を書こうとしたら体のギアが固まっているような感覚に陥った。潤滑油が足りない自転車のように、ギギギという音が聞こえてきそうだ。それほど久しぶりにこの白いエディタに向き合っているのか。少し驚いた。全ては仕事のせいだ。勤務時間は変わらないの…

社会を変えるのは批評ではなく、圧倒的なテクノロジーである。

aniram-czech.hatenablog.comLive History - Quishin - TwitCasting 早く起きたもののまだ眠い、と言いたげな息子をあやしながら、チェコ好き(id:aniram-czech)さんとくいしんさんのツイキャスを聞いた。Bluetoothのイヤホンを利用して聞いた。だっこしなが…

暗号解読は世界を救う/暗号解読(上)

秘密は隠しておきたいが誰かと共有したい。そんな両極端な感情が秘密文書を生んだ。はじめは文章そのものを見えなくする「ステガノグラフィー」が用いられた。言葉の由来は、ギリシャ語で「被う」を意味するステガノスと「書く」を意味するグラペインにもと…

特性関数形ゲームにおける出張と日本酒

私は新幹線の窓側の席に座った。目の前にはコンビニで買ったコーヒーとおにぎりが並んでいた。ターリーズコーヒーのブラックと、鮭ツナ梅干しのおにぎりだ。車両は音もなく加速し、見慣れた街は消えた。私は「ゲーム理論入門」を開いた。上司は隣で寝ている。

ツェペリさんも喜ぶゲーム理論

一週間ほど何も考えることがなかった。仕事が忙しいわけではないが、頭がよく動かなかった。ブログを書いていない間は潜水しているような感覚があり、自分の内側で言語化できないもやを抱いている。かといって何かを書くことで思考はまったく明確にならない…

英語は手段でしかない/「英会話エクスプレス」

しばらく前になるが、アイディアミックスの遠藤様より英会話教材を頂いた。この方からは以前にも「英会話イメージリンク法」という本を頂いており、そのときに少しばかり感想を書いた。あれから私は全く英語を勉強しておらず、恥ずかしい気分になった。【書…

ノーチラス号で学ぶ!電池のいろは/「海底二万里」

一八六六年、アロナックス教授はたび重なる海難事故の真相を探るうちに、ネモ船長率いる潜水艦「ノーチラス号」と対峙する。最新技術が搭載された潜水艦に乗り、世界中の深海を旅する冒険が始まる。ジュール・ヴェルヌの代表作のひとつ。 作中でヴェルヌはサ…

2016年は与えまくる年にする

私は今まで多くのものを受け取ってきた。それは本に書かれている知識であったり、ネット上に点在している有益な情報であったり、上司からのアドバイスであった。学生のころは友達からノートを貸してもらったり、先輩にご飯をおごってらもらったり、親から経…

通勤接合学入門2

以前の記事では目に見える大きさの接合を扱った。今回はより小さな接合の話をする。それは大きく分けて二つあり、分子レベルのものと、電子レベルのものがある。前者は分子間力を用いたものと溶接、後者は共有結合などの化学結合と静電気、そして磁力による…

閉塞感にあらがうスーパーヨーゼフ・K/「審判」

日常に差し込むように審判を読み、そうして読み終わった。二度目である。どうあがいてもヨーゼフ・Kのもっさり感を取り除くことはできなかったが、それもきっとあの文章のよいところなのだろう。作中で、ヨーゼフ・Kは二度ほど暖かいこもった空気にやられそ…

記憶があるうちに2015年に読んだ本について書く。

全く短くない一年だった。いろいろと出来事があって、いろいろと考えた。しかし、それは記憶にほとんど残っておらず「なんだか疲れたなぁ」という印象しかない。こういう時は自分が読んだ本から汲み取ってやるのが良い。というわけで今年読んだ本をおさらい…

神とAIの遍在性/WIRED Vol.20の感想

雑誌「WIRED Vol.20」を読んでいる。現在進行形であるのは、この冊子があまりにも分厚いため一息で読み切れないためだ。付録はなく全260ページで、文字ばかり並んでいる。今回は「特別保存版」のためいつもよりボリュームが多い。価格は1200円。ハードカバー…

年の瀬短歌

1. ファー 区切られたファーを夜通し着回してぬるい風もはや一瞬です

くだらないものの作り方(Arduino Advent Calender 2015)

この記事はArduino Advent Calender2015の9日目の記事です。 Arduinoを購入して数年が経つ。このブログとは別ブログ(つくったブログ)の方でいろいろやっているけど、技術的なレベルはまったく進歩しない。「もうどうにでもなれ!」と、くだらないものをつ…

通勤接合学入門

週に一度物を書くのが億劫になったので、これからは毎日書くことにした。しかし、公開するのはやはり週に一度で記事はひとつだから何も変わらない気もする。Aの断片としてノートの隅を埋めるイメージだ。 仕事上、物体のつながりに目がいくことが増えた。こ…

カフカ「審判」にみられる日常の無慈悲なかんじ

十一月の隙間を埋めるようにカフカの「審判」を読んだ。一人の男がある日突然逮捕され、罪の内容がわらからないまま一年後に処刑される。それだけの内容だった。私はきっとこの小説になにも求めてはいけないので、あまり詮索するのはやめようと思う。という…

手挽きコーヒーミルの姿

私の場合、書かないことは考えないことに直結するため、何かしらの文章を残しておかないと脳が壊死してしまう。壊死とは言い過ぎたが、賞味期限切れの納豆程度になるということだ。実はこの書き出しも五分くらいじっとしていないと頭に浮かんでこなかった。…

どっこいしょ祭りとWIRED Vol.19の感想

ふいに「どっこいしょ祭り」という言葉が頭から降りてきた。きっと、けんか神輿の対極をなす平和的な祭りなのだろう。私はどっこいしょ祭りについて深く言及したくないので、この話はとりやめにしよう。WIREDのことを書こう。先週WIREDの十一月号を買ってき…

自転車で通勤するときにF-zeroの「BigBlue」を脳内BGMにしている。

冬の入り口にさしかかっている。さしかかっているという表現が本来どのような場面で使われるのか知らないが、私はこう思っている。しばらく前に電車通勤から自転車通勤に変更し、りんりんと細い路地を通って会社へ向う。それに伴い通勤野草学を受講したのだ…

私は四年で極めて変わった。「なんとなく、たのしそう!」の精神以外は。

この四年で私は卒業して、引越して、修了して、引越して、入籍して、就職して、子どもが出来た。なんだかもういろいろあって過去をうまく振り返ることが出来ない。写真にもあまり残していないものだから、ときどき自分がどこから来たのか分からなくなる。と…

スーパーマーケット「短歌」

1. シチュー よこたわるシチューにそっと目配せをつぎはぎだらけの木造家屋

†漆黒の純粋批判ランドリー†

早朝の洗濯が好きになりつつある。起床とともに洗濯機を回し、彼が動いている間にコーヒーを入れて朝食を食べる。新聞を読んだりしているとぴーぴー言うので洗濯物を取り出し、ベランダへ向う。まだ夜は明けていない。空にはいくつかの星があって、私はそれ…

自己を認識しはじめる息子と神さま

最近、息子が自分の手をじっと見つめるようになった。それは決まって左手で行われるので、私は彼は左利きなのではないかと思った。生まれてから大きくなったとはいえ、彼が握るこぶしはまだ小さい。ぐっと握ったまま、それを自分の目の前に持ってきてしばら…

日本語の読み書きと原因の原因

「大学まで行ってなにか得るものがあったのか」と聞かれたら「日本語の読み書きが少しできるようになりました」と答えたい。ただ、この少しというのが侮れない。私はよく社内ネットワークの掲示板を閲覧するが、日本語がおかしいものが多い。社内には助詞を…

虚無に対抗する術/純粋理性批判(中) 5

日々が無意味に過ぎていく。本当はきっと豊かな情報があたりを飛び散らかしているのだろうけど、私はそれをみる術を持たない。特に何もすることがないのでこうしてエディタに向っている。はてなブログのエディタは真っ白けで割と気に入っているが、時折彼が…

缶コーヒーの命題/純粋理性批判(中)解説 4

缶コーヒーを飲むようになった。おそらく会社の上司と一緒にコンビニに行ったことが原因である。原因であると書くと実験レポートの考察のような文体になる。私は実験は好きでも嫌いでもないし、レポートも好きでも嫌いでもない。事実を事実と述べるだけで何…

とどのつまり短歌

1. 上様 猫の上様は鮭の背骨でそれ以上になると私くらいか

通勤野草学入門IIとカントと自己矛盾(アンチノミー)

すっかり秋になってしまった。空がどこまでも青いので、私はやっぱり空は青いのだなと思った。そうこうしているうちに後期の授業が始まった。前期の通勤野草学は期末テストの出来が悪かったが、なんとか単位はとれていた。友人の代返と詳細なノートのおかげ…

カント「明日、見に来てくれるかな?」/純粋理性批判(中) 2

そろそろ通勤野草学概論の講義に出ようと思い、路地の草花を眺めながら自転車をすすめた。団地から種子が飛んだと思われる朝顔の群生はしゅうしゅうとしおれた。昔から私が勝手に名前をつけていた草たちは、本当はなんというのだろう。わりとどうでもいい。…

ぜんぜんだいじょばないカント/純粋理性批判(中) 解説1

まったく訳の分からない日々がはじまっている。とりあえず手足を動かし日銭を得て、もりもり飯を食べすやりと寝る。本を読まなくなったので自分と向き合うことが減り、セーブポイントを逃しているような気分になる。そう書いてみたが、果たして本を読むこと…

メモ-20150926

ようやく完成した。私が描いていたザップガンが目の前に現れた。まだすこし調整する必要があるが、全体像はほぼ決まったようなものだ。仕事の話である。そして仕事は嫌いではない。さいきんは時間に対して腰を落とし足下へタックルすることがふえた。それほ…

手拍子ソングと利己的な遺伝子

先日、いらなくなった本をいろんな人に送った。有形無形のなにがしがいろいろ返ってきた。目 (id:ankoro) さんからは手拍子ソングと深夜に聞きたいBGM集が送られてきた。私は音楽を聞きながら手拍子をするクセはないので、この曲の素晴らしさを十分にいかす…

錆びないステンレスはないという話と和田一郎さんの本について

あたらしい雨が降っている。外が暗いのでそれがどんな形をしているか見ることは出来ないが、きっとあたらしいのだろう。 今日は溶接機を使ってばちばちと金属をつなげ合わせた。溶接と聞くと大きなお面を被ってアークを飛ばす様を想像するだろうが、私が操作…

kyokucho1989

昨日、id:fktackさんの記事を読んだ。子どもの頃は親が換気扇の下でタバコを吸っていて、そこでは大人の会話が行われていたというような記事だった。彼はこどものころに、どうして自分は自分なのか、と考えていたらしい。さいごのほうにマトリョーシカに対す…

語り得ぬ平日については、沈黙せねばならない。/論理哲学論考 解説(終)

また一週間が始まる。苦痛ではない。むしろワクワクする。今の仕事は天職ではないかと思う。人と話をすることはあまりなく、ただ機械と戯れる。彼らは嘘をつかないし、私もできるだけ正直であろうと願う。かっこいいことを言ったつもりだが、人と関わらなく…

フィボナッチ短歌

短歌の目第7回9月のお題と投稿一覧です - はてな題詠「短歌の目」1.一錠 さらの手にあまる一錠砂の城残す深夜はおやつでもない2.おい かもしれないかも運転ブレーキの音はとおいと耳はえたむし3.ウーパールーパー すりばちの中のウーパールーパーは今となっ…

本あげます。

書斎を解体することにした。それによって本を置けるところが少なくなったので、本を整理しようと思う。そこらの古本屋にでも売ればいいが、二束三文にしかならないのであまり面白くない。というわけで無料で差し上げることにした。送料はこちらが負担。本の…

「もう限界……」と嘆くウィトゲンシュタインを全力で応援する松岡修造

さて、どこまで書いたか。命題を余すところなく書き尽くす術を今回にもってきたか。そのような気がする。そもそも、命題とは要素命題と呼ばれるさらにちっさい命題の複合体である。要素命題はその名の通り、要素の命題であり簡単に言えばON/OFFのスイッチの…

読んだ本はぬか床へぶちこむ/川添さんとの対談の感想

やたら長い一週間だった。金属をひたすら削っていた。正確に言うと、金属が削られていくのをひたすら見守っていた。私が取り扱うステンレスは難削材と呼ばれる、削りにくい材料である。しかし、わたしは今までステンレスしか加工していないので、他のS45Cと…

ナンセンス☆ウィトゲンシュタイン

猛烈な雨と風は私がさしていたビニール傘をぐにゃぐにゃにしてくれた。何かの映画のジャケットに、どしゃぶりの中で両手を広げて雨を抱いていてる男が映っていたのを思い出した。両手を広げた以外は私はだいたいそのようになった。その足で会社へ行き、タイ…

経験に依存する飾りじゃない涙/「論理哲学論考」その2

昨日の夜、地酒を少しずつ口に含みながら井上陽水をBGMに記事を書こうとしたが、どうにも文章が定まらなかった。お酒は美味しかったが、それと思考が明瞭になることとは別のことらしい。彼は行かなくちゃ、きみに会いにいかなくちゃと自らを急かしていたが、…

インド象の思考と論理哲学論考

未知の本にアプローチする際に大切なのは、本を読んではいけないことだ。読むために読まないとはこはいかに、となるかもしれないが私の知ったことではない。あなたがその文章を知らないとなると、書かれているそれは文字以前に記号でしかないので読もうにも…

箸休めの縁日

それは祭りが行われる日をさす言葉であるが、祭りそのものをさすこともある。それが行われる場所はその日になると、道路や神社の境内のわきに露店が立ち並ぶ。露店とは限定的に開かれる店のことで、人が四五人入れる程度の簡素なテントの中に什器や器具が収…

なげやりの量子力学 (終)

シュレーディンガーは行列力学と波動力学(波のやつ)が数学的に同じであると証明した。そしてそこから、双方の理論の融合を試みた。他の人も頑張って変換理論をつくった。成功した。もう、行列と波動は自由に行き来できる。やったー。文章がなげやりなのは…

排他律とインコのピーちゃん

通勤ルート沿いの家の軒先にピーちゃんがいる。ピーちゃんは二羽のインコのことであり、私が勝手に名付けた。二羽ならばピーちゃんズであろうが、私は彼らを識別できないので、複数形であってもSはつかない。晴れている日はいつでもそこにピーちゃんはおり、…

物質波としての私たちはリズム天国を踊る

わけのわからないことを調べるのが好きだ。意味不明の単語の羅列でしかなかった本が、あるとき急に意味を帯びる。その瞬間が好きだ。何度もこんなことをやっていると、何が重要で何が重要でないかがすぐに分かるようになる。この話はやめよう。今日は物質波…

捨てたけどやっばり欲しいな粒子性

定常状態と遷移というキーワードをかかげ前進を続けた前期量子論であったが、その背景にあるのはいまだに古典論であった。そこには位置と運動量があり、運動方程式を立てればいつどこにどのような動きでそれが存在しているのかが掴める。そういう奴だった。…

スピンと排他律、それと第一子誕生

先日子供が生まれた。何もないところからどのようにして彼がやってきたのか、甚だ疑問である。すわっていない首を支えながら抱く。彼は寝ている。私は起きている。

はいさい短歌

短歌の目第6回8月のお題と投稿、怪談短歌です - はてな題詠「短歌の目」1.ジャワ 残り香をさらう不可避の単騎待ちジャワ行く象さんにん声パオン2.くきやか くきやかなサラダジャギジャギ俺の名を言ってあたたた腹痛痛い3.蝉 抜け殻となった蝉らのともがらを…