マトリョーシカ的日常

ワクワクばらまく明日のブログ。

意識の遅れ系と黄金比/「黄金比の謎」感想

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 前から記事しようと考えていたネタに、「意識の遅れ系」というものがある。なんのことはない。「自分の思考や思想は遅れて具現化する」ということだ。私はポケットサイズの野帳に日々思ったことを書き散らかす癖があって、へんてこなアイデアや願望を記録している。「3Dプリンターでなにか作りたい!」とか「こんな本を読みたい!」など。そうして年月がたち、ふと過去のノートを見直すとその時の書いた内容がすでに実現されたことに気づくのだ。「ああ、そうかこんなことを考えていたのか。これは叶ったなぁ」と。意識って楽しい。

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私のブログはだれかを動かしているのか。/「人を動かす」

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 果たして私はみなさんに役に立つ情報を与えているだろうか。独りよがりの文章になっていないだろうか。そもそも、私は何を伝えたいのだ。このようなしがらみのないエディタ空間にただ文字を並べていって、そこに目的はあるのか。もっと明確な意思を持って何かを発信する必要があるのか。わくわくを展開し、世界を震わせていけば良いのかもしれない。しかし、内に沸き起こる衝動を待っていては一生文章なんて書けない気がする。

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楽し層(そう)を積み重ねる/WIRED Vol.27 感想

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 文章が書けない時はどうするか。文章を書くしかない。学生の頃に、よくジャグリングをしていて、ひたすらボールを投げていた。何も考えなかった。ただ投げた。難しい技を練習する時も「どうすればできるようになるのか」とかそんなことは考えなかった。成功するコツは成功するまで投げることである。きっと文章もそういうものだ。書かなければそれは書かれない。

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正しさの彼岸、恣意性と不確定性/不完全性定理

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Photo by Maria | Unsplash

 そうやって明晰な朝が来ると、こめかみから思索が漏れていくような気がして、少しの不安を抱く。

 仕事上の問題は片付けられた。結局はコミュニケーションなのだ。私はこう考えています、いまからこれをやります、やりました、次はこうします。そういった一連の流れを周囲と共有し進めていくことが重要なのだ。モノにばかり気を取られていてはだめで、上司から見た自分、同僚から見た自分、他部署から見た自分のイメージを頭に思い描く必要があった。今更これに気づいた。何をしていたのだ、私は。

 仕事の帰りにふと空を見上げるといくつかの星がちらちらとしていた。冬の寒い空気の層が次第に取り除かれていく。筋肉の緊張がほぐれてきていて、自分の奥のほうからモゾモゾと何かがうごめいていた。「違うな」と思った。「これじゃない」とも思った。自分が何をしたいのか。何をして生きていきたいのか。具体的なイメージは起こせないが、一生この会社にいるというのは明らかに違った。

論理と数学は、人間の知的活動のうちで、最も形式化を行い易い分野であり、それゆえに、他の分野に先駆けて、形式系や、ヒルベルト計画のようなものが創られたのであるが、その数学においてさえ、形式系の恣意性や不確定性を逃れることはできない。
p271


 ゲーテルが登場し不完全性定理を発表すると、ヒルベルトの描いた夢の計画ははかなく消えてしまった。不完全性定理を完全に理解することは結局できなかったが、なにがしかのコンセプトは確認できた。数学に絶対的な正しさはないということ。数学の正しさを数学で図ろうとすることはできず、正しいと信じるかないということだ。これは「数学は間違っているんだ。人間の知能に限界はあるんだ」という主張では無い。今の数学では正しさを述べることができない、というだけだ。

 「世代を追うごとに人間はどんどんだめになっている。最後にはAIに置き換えられるぞ」と誰かが言っていた。決してそんなことはない。AIはアプリオリな正しさを認知することができない。機械的計算を超えた行為、意味づけを行えないのだ。しかし、人間はできる。人間はすごい。我々の知能はいくらでも拡張することができる。脳みそとかいう三次元的な制限を考えてはいけない。未だに意識がどう働いているのか、なんてわからないのだから。

 このあたりでゲーテルの不完全性定理の記事を終わりにしたい。結局三ヶ月もかかってしまった。長くなってしまったが、わりと楽しく読むことができた。次はいくつか記事にしたいことが溜まっているので、それを消化しつつロジャー・ペンローズの意識の本を読み進めていきたい。


ゲーデル 不完全性定理 (岩波文庫)

ゲーデル 不完全性定理 (岩波文庫)

言葉の違いは思想の違い/「英会話イメージトレース体得法」

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 いきなり本題に入るような書き方が難しくなっていた。それはきっと自分のどこかにブレーキが備わっていて、環境の急激な変化に対する恐怖というか、抵抗したい思いがあるのだろう。今日はいままでの流れを切って、送っていただいた英会話の本の紹介をする。その名も「英会話イメージトレース体得法」。アイディアミックス遠藤様、いつもありがとうございます。

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